日記帳

記憶の共有。

2020/1/17(金)晴れ。

 

体調:2

 

仕事に行きたくない身体を引きづることに成功

体調が悪いと生活の全てに悪態をつきたくなる

こういう時自分の愛嬌にかなり救われる。

「器量が悪いなら愛想良くしろ」というおばあちゃんからの教えが生きていて安心もする。

関係ないけど「色白は7難隠す」とも教わった。

 

疲れていたので真っすぐに帰った。

昼寝をして読みかけの本を読み終えた。(又吉直樹/火花)

 

エドガー・ドガの画集をパラパラ捲る

20代前半の自画像が良すぎて全然進めない

中学の人通りの少ない階段に無気味な、けど惹かれるバレリーナの絵が雑に飾ってあった。

大人になってからドガの絵だと気付いて、画集を見なきゃと思いながらずっと見れていなかったけど、これは良すぎて見終わるのにも時間がかかりそうだ。

 

絵を描くことに少し臆病になってきた

ゴミになったらどうしようって。

考えるよりもペン動かせとも思うが、性分なのでぐるぐる沼にハマる。

絵のことは毎日考える。その場の勢いで筆を動かしたり色を塗るタイプなので、心がそのまま反映されるのが自分でも面白い。

描き終えてはじめて気づくこともある。

下手な絵でも全部が自分の大事な子供のように思う。

 

この後は油絵をすすめて考え事をして寝る。

 

おやすみなさい。

 

-------メモ--------

 

岡千秋 作曲家


せい ‐ さい【精彩/生彩】1美しいいろどり。鮮やかなつや。「 ― に富んだ色調」2生き生きとした感じ。活気ある姿・ようす。「 ― に欠ける話し方」

 

僕の英雄を傷つける奴はたとえ正義でも憎悪の対象だった。(火花/又吉直樹 no1077)


「色々すまんな。ありがとう」と神谷さんが言うと、真樹さんは無言で寄り目にして、舌を出した。神谷さんは、「なにしとんねん」と笑いながら言って、ドアから手を離した。そのドアを笑顔の真樹さんが受け取って、「身体に気をつけてね」と言うと、静かにドアを閉めながら最後に、また変な顔をした。神谷さんが「もうええわ」と言い終わるのと同時にドアは静かに閉まった。冬の風に吹かれながら、僕は世界の外に放り出されたような気分になった。歩きだすと同時に神谷さんは腹を抱えて笑った。(火花/又吉直樹 no1117)

-又吉はやり場のない、精一杯で最善の愛や優しさ別れの描写がうますぎる..ここで泣いた

 

「捨てたらあかんもん、絶対に捨てたくないから、ざるの網目細かくしてるんですよ。ほんなら、ざるに無駄なもんも沢山入って来るかもしらんけど、こんなもん僕だって、いつでも捨てられるんですよ。捨てられることだけを誇らんといて下さいよ」(火花/又吉直樹 no1435)


店が騒がしくてよかった。(火花/又吉直樹 no1608)


ひっ ‐ せい【 × 畢生】一生を終わるまでの期間。一生涯。終生。「 ― の大事業」「 ― の大作」


架空線は相変わらず鋭い火花を放っていた。彼は人生を見渡しても、何も特に欲しいものはなかった。が、この紫色の火花だけは、──凄まじい空中の火花だけは命と取り換えてもつかまえたかった。(或阿呆の一生/芥川龍之介